2012年12月6日木曜日

ウェス・アンダーソンがお気に入りのニューヨーク映画10本!






















Wes Anderson's 10 favorite New York movies.
「ウェス・アンダーソンがお気に入りのニューヨーク映画10本」という記事が、
NY DAILY NEWSにあったのでご紹介。










とてもざっくりな意訳なので、まぁそう思ってもらえたらと。
間違ってたら、さーせん(笑)

その10本を紹介する前に、
vimeoにそれに関するビデオエッセーがアップされていたので、
それぞれの映画を知らない方は、映像を見てからの方が入りやすいかも。
映画の登場する順番は記事と一致はしてないっす。
また最初のは、ウェス・アンダーソン自身の映画『ロイヤル・テネンバウムズ』です。



Video Essay: "Wes Anderson's Favorite New York Movies" from Flavorwire on Vimeo.




さて記事の方。
これは、ニューヨークで『ムーンライズ・キングダム』が公開される直前のインタビューです。


- PART1 Editorial

Wes Anderson grew up in Texas, went to school in Texas, and started his career in Texas — but he always fancied himself a New Yorker. 

ウェス·アンダーソンはテキサスで育った。
テキサスの学校に行き、キャリアはテキサスから始まった。
しかし、そんな彼はいつもニューヨーカーである自分を夢見ていたのだった。

“I wanted to live in New York when I was young,” says the 43-year-old director, who now splits time between Paris and Manhattan. “So many books and plays and movies that I love were set in New York. It really gave me an idea of the city before I had even moved here.” 

“僕は若い頃、ニューヨークに住みたかったんです”と、
今ではパリとマンハッタンで過ごす43歳の映画監督は言う。
“だから僕が愛している多くの本や芝居や映画はニューヨークが舞台でした。
ニューヨークに引っ越してくる前、
それらの作品からこの街のアイデアを本当によくもらいました。” 


And while Anderson’s latest movie, “Moonrise Kingdom”, about the search for a pair of young lovers who fled a New England town, doesn’t take place here, That didn’t stop the Academy Award-nominated moviemaker from discussing the 10 films that helped shape his view of New York City.

ニューイングランドの町を逃れた若い恋人たちを探索するアンダーソンの最新作、
『ムーンライズ・キングダム』の舞台はここではなかったけれど、
アカデミー賞にノミネートされた映画制作者に、
お気に入りのニュヨークムービー10本について語ってもらわないわけにはいかなかった。





- PART2  10 favorite New York movies.


1." The Plot Against Harry "1989  
“It’s one of those known movies that’s not that widely seen, about this slightly older Jewish gangster who gets out of prison after doing a couple of years and is dealing with all kinds of life problems. It has a little bit of ‘The Sopranos’ in it except that there is no violence whatsoever in the movie that I can recall. It is very well written, and has a certain gentleness about it.”

“広く見られているわけではない映画の一つですが、
数年過ごした刑務所から出所した少し年老いたユダヤ人のギャングに関して、
また人生における問題のすべてを扱っている映画です。
僕が思い出せる映画の中で、この映画は一切暴力がないことを除いて、
ほんの少し『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』※1に似ています。
これは非常によく書かれており、また一定の優しさを抱いています。”


【訳注】
 ※1『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』(The Sopranos) 

以下、wikipediaより 

HBO製作のアメリカのテレビドラマ。同局の大人向け看板番組。1999年から2007年にかけて全6シリーズ86話で完結し日本では、WOWOWで放送された。また、スーパー!ドラマTVでも放送されている。

ストレス社会に生きるイタリア系マフィアのボスとその周囲の人々の人間模様を描いたテレビドラマである。マフィアを時に生々しく、時にユーモラスに描き、バイオレンス、過激なセリフ、性描写によって全米では子供の視聴を禁じる成人指定になった。ニュージャージーを実際に仕切っているデカヴァルカンテ一家(DeCavalcante crime family)がモデルとされ、主人公のトニーはヴィンセント・"ヴィニー・オーシャン"・パレルモを元にしたとされている。

裏社会の過激なドラマが描かれる一方で、夫婦や親子など家族のリアルで複雑な人間模様が展開することやこのドラマの1話あたりの制作費に2億円をかけ従来のハリウッド方式に従わず、物語の舞台であるニュージャージーで撮影を敢行して本物の空気、迫力を表現した。このことからマスコミから現代的でリアル、そしてより多くのテーマを扱っていると絶賛され高い視聴率を得た。6シーズンというロングランヒット、2007年で最終回を迎えた。

また、放送開始以来、エミー賞を96個のノミネート、通算17回受賞した。しかも2004年には、ネットワーク局以外のチャンネルが初めてシリーズ作品賞を受賞している。




2." Girlfriends "1978 
“This is one I read about in some old interview with Stanley Kubrick. It’s a very good movie about a girl who is dealing with being on her own and figuring out how to become a photographer. It’s like a 16 millimeter independent film directed by a woman named Claudia Weill. Christopher Guest has a small part in it, too.”

”これは僕がスタンリー·キューブリックの
とある古いインタビューの中で読んで知ったものです。
彼女自身であること、そして写真家になる方法を見つけ出そうとしている
女の子についての非常に良い映画で、
クラウディア・ワイルという女性監督によるものですが、
16ミリのインディペンデント映画みたいです。
クリストファー·ゲストも、ほんの少し出演しています。 ”


【訳コメ】
「Claudia Weill's Girlfriends」 でyoutubeに本編!?(88分)がアップされていました。
僕はまだ見てません。。





3."アパートの鍵貸します"(The Apartment)1960 
“I love this movie very much. My girlfriend had never seen it before and we just watched it two nights ago. It’s such a good Billy Wilder movie.”

”僕はこの映画が大好きです。
ガールフレンドはそれを見たことがなかったので、
僕達はちょうど二晩前にそれを見ていました。
本当に良くできたビリー·ワイルダームービーです。”


【訳コメ】
『アパートの鍵貸します』は僕も大好きです。ジャック・レモンが最高です。
恋人同士で見るにはぴったりでしょう。

昔、J-WAVEナビゲーターのクリス智子さんが、番組の中で、
オススメ映画にこれを挙げていて、
ますますファンになったことを覚えています(笑)




4."月の輝く夜に"(Moonstruck)1987 ※1
“I’ve always loved this script. It’s a very well-done Hollywood take on New York. Nicolas Cage, John Mahoney, Cher, Olympia Dukakis and Vincent Gardenia are great in it.”

”僕はいつも、この脚本を愛してきました。
そこにはハリウッドが扱った非常に出来のいいニューヨークがあります。
ニコラス·ケイジ、ジョン·マホーニー、シェール、オリンピア·デュカキス、
ヴィンセント・ガーディニアは素晴らしいです。”


【訳注】
※1『月の輝く夜に』(Moonstruck)

以下、wikipediaより
ニューヨークを舞台にしたイタリア系アメリカ人の人間模様を描いたロマンティック・コメディ。
第60回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、主演女優賞、助演女優賞、脚本賞を受賞した。




5."ニューヨーク・ストーリー"(New York Stories)1989
“I love the Martin Scorsese section of this movie, which is about a painter played by Nick Nolte. The setting is this wonderful sunny Tribeca/SoHo loft where he’s this abstract expressionist, and it’s written by Richard Price, who is a New York voice.”

”僕はニック·ノルティが演じる画家についての
マーティン・スコセッシのセクションを愛しています。
舞台は、この抽象表現主義者のいるトリベカ/ソーホーのロフトであり、
ニューヨークの声であるリチャード·プライスによって脚本が書かれています。”


【訳コメ】 
ニューヨーク・ストーリ―は、マーティン・スコセッシ、ウッディ・アレン、
フランシス・フォード・コッポラ、三人のオムニバス映画です。
ウッディ・アレンパートのバカバカしさも最高です。




6."成功の甘き香り"(Sweet Smell of Success)1957 ※1
“Here’s a classic staple of New York movies. The look of it is this distilled black-and-white New York and Clifford Odets writes great dialogue.”

”ここニューヨーク映画の古典的なものです。
その表情は、洗練された黒と白のニューヨークで、
クリフォード・オデッツは偉大な対話を書いています。”


【訳注】
※1"成功の甘き香り"(Sweet Smell of Success)1957

以下、wikipediaより

ストーリー:
ニューヨークで最も影響力のある劇評コラムニストであるJJ・ハッセンカーは、妹のスーザンがジャズ・ミュージシャンのスティーヴと交際するのが気に入らず、プレス・エージェントのシドニーを使って二人の仲を裂こうとする。




7."ローズマリーの赤ちゃん"(Rosemary’s Baby)1968 
“It has a Dakota setting and Roman Polanski is one of my favorite filmmakers of all time. This is a movie that I’ve watched a trillion times. Mia Farrow and the whole cast are really strong.”

”舞台はダコタ・ハウス※1であり、
ロマン·ポランスキーは、どんな時も好きな​​映画制作者の1人です。
これは、僕が何万回も見てきた映画です。
ミア・ファロー、またすべてのキャストは本当に力強いです。”


【訳注】
※1ダコタ・ハウス

以下、wikipediaより

マンハッタン区(アメリカ合衆国のニューヨーク市の区)にある、高級集合住宅(コーポラティブハウス)。1880年着工、1884年竣工。ここに住んでいたジョン・レノン(ビートルズ)が1980年12月8日、暴漢に射殺された場所(建物玄関前)としても知られている。




8."グリニッチ・ビレッジの青春"
  (Next Stop, Greenwich Village)1976 ※1
“I saw the movie many years ago and I don’t really remember much other than loving it. I love Paul Mazursky’s films. He’s a New Yorker who is a great writer-director.”

”僕は何年も前に映画を見て、それを愛すること以外、本当に覚えていません。
ポール·マザースキー監督の映画が大好きです。
彼は偉大な脚本家であり、ディレクターであり、そしてニューヨーカーです。” 


【訳注】
※1"グリニッチ・ビレッジの青春"(Next Stop, Greenwich Village)1976

以下、wikipediaより

1950年代のニューヨークを舞台とした青春ドラマである。脚本・監督をポール・マザースキーが務め、レニー・ベイカー、シェリー・ウィンタースらが出演した。

1953年。ブルックリン出身のユダヤ系アメリカ人のラリーはスターを夢見る青年。ラリーは母親の異常なまでの過保護さを免れグリニッチ・ビレッジに移り住む。そこには彼と同じように俳優や画家などを夢見る若者たちで溢れていた。早速ラリーにも仲間が出来る― 風変わりなコニー、自殺未遂を繰り返すアニタ、気分屋の詩人ロバート、ゲイで黒人のバーンスタイン、そしてラリーの彼女となるサラ。彼らが役者としてハリウッドを目指すラリーの新しい家族となる。




9."ハンナとその姉妹"(Hannah and Her Sisters)1986 
“Easily my favorite Woody Allen movie.”

”単純に僕の大好きなウッディ·アレンの映画です。” 


【訳コメ】  
僕も好きです(笑)
最近見てないですが。。




10."ニュー·ジャック·シティ"(New Jack City)1991 ※1
“I just like the title. I never actually saw the movie but the title has always stuck with me. It’s a great way to refer to New York City. What does it even mean?”

”タイトルが好きです。
実際に映画は見ていませんが、タイトルが常に僕の中に刺さっています。
それはニューヨーク・シティを参照するための素晴らしい方法です。
そもそも、素晴らしい方法とはどういう意味なんでしょう?” ※2


【訳注】  
※1"ニュー·ジャック·シティ"(New Jack City)1991

以下、wikipediaより

アメリカ合衆国のギャング・アクション映画。マリオ・ヴァン・ピーブルズの初監督作品(自身も出演)。ウェズリー・スナイプス、アイス-T、ジャド・ネルソンらが出演。ニューヨークを舞台に、ドラッグの密売で裏社会の支配者となった黒人ギャングと刑事たちとの闘いを描き、全米で社会的現象を起こした。 


※2  ニュー·ジャック·シティとはどういう意味なんでしょう? 
ニューヨークってキレイな面だけじゃなくて、ブラックなとこもあるよね。
ハハハッと、インタビュアーと一緒に最後笑いあったんでしょう。

もちろん、10本目の『ニュー・ジャック・シティ』は、今回の話のオチってことです。
これを洒落てるなぁと取るか、いけすかねーなと取るかは、
個人の自由です(笑)




個人的には、やっぱり『アパートの鍵貸します』が見たくなります。
年末ですしね。

ともかく、『ムーンライズ・キングダム』が公開される前に、見ておくといいかもしれません!
まぁ『ムーンライズ・キングダム』の舞台はニューイングランドですけどね(笑)



後輩




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