2013年1月9日水曜日

ソフィア・コッポラの16mmモノクロ・ショート・フィルム『Lick the Star』が美しい。




モノクロの16mmフィルムで撮影されたソフィア・コッポラ監督の『Lick the Star』が、
Youtubeで公開されているのでご紹介。




































制作は1998年。
ちなみに『ヴァージン・スーサイズ』が1999年なので、
処女作と言っても間違いではないでしょう。


14分の作品なので、気軽に見れると思います。
残念ながら、日本語字幕はついていないですが、
是非ご覧あれ。



ストーリーを、ざっくり説明すると、
中学生?くらいのやんちゃ女の子グループの女王が、
いたずら計画の途中で、ハブられちゃうというもの。

まぁでも、正直ストーリーなんて関係ないです。
僕はトップカットでやられました。
以下は、そのキャプチャーです。






















クルマの助手席から窓の外、後方に視線を送る、少女。
その物憂げな表情にやられました。

間違いなく、この後に楽しいことは待ってません。
めちゃくちゃ伝わってきます。

『ヴァージン・スーサイズ』のキルスティン・ダンストや、
『SOMEWHERE』のエル・ファニングもとんでもないと思いましたが、
この子の表情もとんでもなかったです。

とにかく、ソフィア・コッポラに少女を撮らせたら、
間違いないのかなという気さえしちゃいます(笑)

このトップカットだけでも見る価値はあると思います。



他にもモノクロならではの、光の美しさが感じられるシーンもグッときます。
そのキャプチャーも貼っておきます。
それぞれ、夜のプールのシーンです。
ここも、僕の中では、美しいシーンとしてグッと来るものがありました。
動画で見て頂けたらと。






















すごく美しいシーンが随所にあるこのショート・フィルムの、
カメラマンは、ランス・アコードです。

彼は、『ロスト・イン・トランスレーション』『マリー・アントワネット』でも
撮影を担当しています。

一つ、疑問なのは、
翌年に制作された『ヴァージン・スーサイズ』の撮影を
彼が担当していないことです。

同じように少女を題材にした映画にも関わらず、
起用されない理由はなんだったんでしょうか。

もしかしたら単にスケジュールの都合かもしれません(笑)
なぜならば、スパイク・ジョーンズの初監督作品『マルコヴィッチの穴』も、
1999年に制作されており、その撮影をランス・アコードが担当しているからです。


余談ですが、1999年は、ソフィア・コッポラとスパイク・ジョーンズが結婚した年でもあります。
今、ソフィア・コッポラは、
フェニックスのボーカルであるトーマス・マーズと再婚していますが。

これに関しては、「やるな~、コッポラ」なのか「やるな~、トーマス・マーズ」なのか、
僕の中では、判断が難しいです(笑)
世間一般では、「やるな~、トーマス・マーズ」なんでしょうか。



『Lick the Star』に話を戻すと、
ピーター・ボグダノヴィッチとゾエ・カサヴェテスも少しばかり出演しています。
ゾエ・カサヴェテスの方は、アシスタント・ディレクターでもクレジットされています。
ゾエ・カサヴェテスは、ジョン・カサヴェテスの娘さんで、
『ブロークン・イングリッシュ』が初映画監督作品です。

















































『ブロークン・イングリッシュ』の内容に関しては、割愛しますが、
出演しているメルヴィル・プポーが、
エリック・ロメールの『夏物語』に出演していた、
「なよっこい青年」だと知ったときは驚きました。

役者って、、、すごいです(笑)


メルヴィル・プポーが好きな方には、ぜひ『夏物語』も見て欲しい(笑)
ゾエ・カサヴェテスはきっと見ているでしょう。
















最後に『Lick the Star』の音楽ですか、なかなか素敵です。
使用されている楽曲は以下になります。



"Tipp City" – The Amps
"Top 40" – Free Kitten
"Bouwerie Boy" – Free Kitten
"This Town" – The Go-Go's
"Eat Cake" – Free Kitten
"Heidi Cakes" – Land of the Loops




ちなみに、ソフィア・コッポラとジェイソン・シュワルツマンはイトコだそうです。
ということは、ロマン・コッポラとジェイソン・シュワルツマンもイトコです。

恐るべし、コッポラファミリー(笑)




後輩







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